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わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成 7年度 愛媛学セミナー集録~

◇“「歴史は常に現代史」である”

 我々の研究会の発足に際し、会の方や地区の方に配った文がございますので、それを読ませていただいて、最後の締めにしたいと思います。
 「歴史、文化、伝統とは、現在、ただ今を生きる我々の心の支えになるものでならないといけないと思います。かの先人たちが、アメリカ大陸を目指し、その理由や事情がどのようであれ、またどのような渡航、密航であれ、命をかけたその心意気は、あの進取の気性は、すさまじいばかりのエネルギーだったと思うのです。
 その強烈なエネルギーの源泉は、たぶん、いろいろ厳しい混迷の時代に、より大きく生きようとする大望、雄飛へのすさまじい闘志そのものではなかったかと思うのです。大きな夢をいだいて、それこそ捨て身の決意で、荒波を突き進んだ行動は、一方では無茶苦茶(むちゃくちゃ)だと言われようとも、前向きに思い切って生きた、生気あふれる人生だったのではあるまいか。そしてそのたくましい精神と行動は、今なお真穴の人々の血肉となり、心に宿る誇り得る気風だと思うのです。
 『歴史は常に現代史』であると言われます。わが真穴も、ミカン文化100年を越え、打瀬文化80年を迎えた今、その歴史を振り返る時、『温故知新』、あらためて先人の偉業に感謝し、勇気づけられるかと思うのです。
 先人が体を張って示してくれた、夢を求める必死の行動力と強靭(じん)な精神を、わたしどもは尊い精神的遺産として、自分に地域に問いかけて、今を生きる、明日を生きる活力にしてまいりたい。歴史と現実との、先人と吾人(ごじん)とのすばらしい出会いとなるように。」ということでございます。どうも失礼いたしました。