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わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成 7年度 愛媛学セミナー集録~

◇愛媛学の目指すもの

永井
 皆さん、こんにちは。松山東雲女子大学の永井でございます。
 本日は、愛媛学セミナー「わがふるさとと愛媛学」の宇和島会場での開催ということで、「宇和島ことはじめ」というサブテーマになっております。
 そもそも「学」という名前が付きますと、どうしても、何か小難しい理屈を言わなければいけないという気負いが出てくるのですが、本日の「愛媛学」は、どうやらそんな堅苦しい学問ではなく、「自分の住んでいる地域の、歴史的な遺産や伝統的な文化を再認識しましょう。」とか、「その地域の身近な生活にかかわる文化、すなわち生活文化を大切にして次の世代に伝えたり、自分の郷土に愛着を持ちましょう。」といった気持ちを積極的に持てるような、そのきっかけ作りであるように思います。副題も「宇和島ことはじめ」ですから、どこからでも宇和島を語ることができます。また、私事で申し訳ございませんが、義父の永井浩三は生っ粋の宇和島人で、歴代のお墓もこちらにございます。「宇和島」は自分のふるさとのような気持ちでとても親しみを持っておりますので、気を楽にして進めさせていただきたいと思います。
 本日は、国立歴史民俗博物館名誉教授の塚本学先生においでいただいております。先生には、地域の歴史的な研究のおもしろさなどをわかりやすくお話していただけるのではないかと思って、皆さんと一緒に楽しみながらお聞きしたいと思っております。
 それでは、塚本先生のお話をお伺いしたいと思います。塚本先生、よろしくお願いいたします。

塚本
 塚本と申します。どなたも初めてお目にかかることになると思います。
 私は、3年ほど前まで千葉県佐倉市にあります国立歴史民俗博物館に勤めておりました。私の担当ではなかったのですが、その博物館で「江戸時代の農村」の部分を展示する際に、この愛媛県の井門(いど)村(現在の松山市井門町)を復元いたしました。その際、館のほうは、愛媛の皆さんにずいぶんお世話になったと思いますので、この機会にお礼を申し上げますと同時に、もし皆さん方もお時間が取れましたら、佐倉の歴史民俗博物館をぜひ御覧いただきたいと思います。