データベース『えひめの記憶』
わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成7年度 愛媛学セミナー集録~
Ⅲ 宇和島ことはじめ
■目 的
「伊達十万石の城下町」として知られる宇和島のくらしに焦点を当て、身近に貴重な調査対象があることを有識者の対談から浮き彫りにするとともに、地元在住の方々による調査研究活動の実践例とその成果について発表を得、発表者同士の討論や質疑応答を通じて、宇和島文化のルーツについて考察しながら、身近な地域学習~愛媛学~への参加を呼び掛けます。
■内 容
□開催日 平成7年9月2日(土)
□場 所 県宇和島地方局大会議室
□テーマ 「わがふるさとと愛媛学」~宇和島ことはじめ~
□主 催 愛媛県生涯学習センター
宇和島市教育委員会
□日 程
13 : 30~14 : 00 受 付
14 : 00~14 : 10 開会挨拶(愛媛県生涯学習センター・宇和島市教育委員会)
14 : 10~15 : 10 対談講演
県外講師:塚本 学(国立歴史民俗博物館名誉教授)
県内講師:永井 鞆江(松山東雲女子大学教授)
15 : 10~15 : 20 休 憩
15 : 20~17 : 00 ワークショップ〔地元の方々4人の発表と討論〕
コーディネーター:永井 鞆江(松山東雲女子大学教授)
地元発表者:井上 柳一(元伊達博物館館長)
河内屋倭文(料理店経営)
島原 傳喜(かまぼこ店経営、市蒲鉾協同組合長)
村上昭四郎(大月真珠養殖㈱専務取締役)
■出演者プロフィール
□対談講演(県外講師)
〇塚本 学(国立歴史民俗博物館名誉教授、千葉県佐倉市在住)
江戸時代史研究の第一人者で、特に江戸と地方のくらしの比較に造詣が深い。民衆の生活文化についてわかりやすく解説
している。
著書:「生類をめぐる政治」「都会と田舎」
□対談講演・コーディネーター
〇永井 鞆江(松山東雲女子大学教授、松山市在住)
伝統的な郷土の料理や現代の料理を、歴史的な観点等も含めてトータルに研究しており、背景にある庶民の食文化に詳し
い。
著書:「食のルーツを考える 食生活論」
□ワークショップ(地元発表者)
〇井上 柳一(元伊達博物館館長)
宇和島市の郷土史研究の第一人者で、全般にわたって詳しい知識を持っている。市の講座などでも講演するなど、後進の
指導にも積極的に取り組んでいる。
〇河内屋倭文(料理店経営)
市内で永く割烹を営んできた。栄養学専攻の立場から郷土料理の再認識をするなど、ユニークな視点でふるさとを見つめ
ている。
〇島原 傳喜(かまぼこ店経営、市蒲鉾協同組合長)
市内のかまぼこ業界の代表として地場産業の発展に力を注いでいる。また、「体操宇和島」といわれた時期に、市内の体
操選手の育成にも尽力した。
〇村上昭四郎(大月真珠養殖㈱専務取締役)
宇和島で最初に真珠養殖を始めた会社に勤務し、創業当時からの技術的な変遷について詳しい。