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わがふるさとと愛媛学Ⅲ ~平成 7年度 愛媛学セミナー集録~

◇「神社の宝物」は「海賊」とは無縁

 大山祇神社宮司の三島でございます。先ほどの対談の中にも海賊の話が出てきました。「大三島は海賊の島だ。そうなると、大山祇神社は、盗んできたものをいっぱい並べているのか。」と、質問されることがございます。盗んできた物では、大山祇神社がこんなに長く続くわけはないんです。それに、山内先生もおっしゃったように、いわゆる海賊というと、どうも北欧のバイキングのイメージなんですね。
 なぜ「海賊の島」と言われるようになったかと言うと、一応尋常の手段では集まらないぐらいのたくさんの宝物が、大山祇神社にあるからでしょう。かなり焼けたりして少なくなりましたけれども、それでも御承知のように、特に武具においては、日本で一番と言われるような多くの宝物が、現在もあるわけでございます。
 今は、大三島においでになるのは非常に不便でございます。それで皆さんは、あまり深く考えずに、「この不便な島のお宮の中に、どうして日本一と言われるような宝物があるんだろうか。これはきっと盗んできたのに違いない。いわゆる海賊行為を働いて持ってきたものがあるんじゃないか。」という話が出たんじゃないかと思うわけでございます。
 今日は、その宝物についての話をいたします。