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わがふるさとと愛媛学Ⅱ ~平成6年度 愛媛学セミナー集録~

Ⅱ 自然と共に生きるくらし <セミナー久万会場(平成6年10月16日)>

■目 的
 上浮穴の恵まれた自然に焦点を当て、身近に貴重な調査対象があることを有識者の対談から浮き彫りにするとともに、地元在住の研究者から発表を得、討論を通じて、自然を保全しながら豊かに生活する共生の在り方を探り、だれもが気軽に取り組むことができる身近な地域学習~愛媛学~への参加を呼び掛けます。

■内 容
 □開催日 平成6年10月16日(日)13 : 30~
 □場 所 上浮穴産業文化会館
 □テーマ 「わがふるさとと愛媛学」~自然と共に生きるくらし~
 □主 催 愛媛県生涯学習センター
      久万町・久万町教育委員会
 □日  程
  13 : 00~13 : 30 受 付
  13 : 30~13 : 40 開講式
           挨拶(愛媛県生涯学習センター・久万町)
  13 : 40~14 : 40 対談講演
            広松  伝、松井 宏光
  14 : 40~14 : 50 休 憩
  14 : 50~16 : 30 ワークショップ〔研究発表と討論〕
            松井 宏光、甲斐 芳子、山本 栄治、梶川 嘉徳、岡  徳廣

■出演者プロフィール
 □対談講演(県外講師)
  〇広松  伝(「水の会」会長、福岡県柳川市職員)
   「水と人間のかかわり合いはどうあるべきか」という水思想の大切さを訴え続ける。柳川市の堀割の再生に奔走、住民と
  一体となった活動は、『柳川の水よよみがえれ』や記録映画で紹介された。

 □対談講演・コーディネーター
  〇松井 宏光(松山東雲短期大学助教授)
   県内全域の自然環境、特に植物の生態に詳しく、また、子供対象の環境教育にも力を入れるなど、幅広く活躍している。
  また、県の自然環境保全審議会委員など公職も数多く務めている。

 □研究発表(地元発表者)
  〇甲斐 芳子(主婦)
   十数年前、身体の弱かった子供のため、自然のくらしを求めて小田町に家族で転居。本物の豊かなくらしを続けており、
  夫は木地師、本人は漆塗りなどの工芸士として活躍している。
  〇山本 栄治(小田町役場嘱託自然環境調査担当)
   小さい時から動植物に興味を持ち、小田町を中心にしたフィールドワークに取り組んできた。現在は、森林動植物、森林
  と林業、土木工事と生物環境等、自然環境と人間生活の調和をテーマに調査を続けている。
  〇梶川 嘉徳(林業)
   父親の生業である林業を学び、学卒後すぐに帰郷し林業に従事。地元の産物の恩恵は地元の人々がこれを享受するという
  考えで、人工林と自然林のバランスをテーマにフィールドワークを続ける。
  〇岡  徳廣(農業)
   青年期から「農」を志し、九州農士学校、愛農会に学ぶ。帰郷後、30年余にわたり家業の農業を守り続けてきた。
  「土」に学び「土」と闘い、「土」と共に今を生きる「農」の実践家。