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わがふるさとと愛媛学Ⅱ ~平成6年度 愛媛学セミナー集録~

◇行政区域にとらわれない発想で

 お隣の川之江市では、青年会議所が夏に「川之江紙祭り」というのを始めて、もう20年近く、今では市が一丸となってやっております。理想を言えば、「四国中央紙祭り」として、宇摩地域全体の祭りにしていけばいいのになあと感じております。
 実は昨年3月、宇摩に住む気持ちの若い人、地域を愛する人はだれでもいいから集まって、この地域を楽しみましょうということで、「アトリエ宇摩」という会ができました。このほかにもいろんな形の団体ができており、行政の枠を超えた民間レベルでの交流というのは、もうすでに動き出しているんです。
 先程も、「早く合併を。」という言葉がありましたが、私たち、この地域に住む若者としては、本当に心強く有り難い御意見として聞かせていただきました。スケールメリットということも考慮して、伊予三島市と川之江市は、車の両輪のようなもので、一緒に進むべきであろうと思います。
 私どもの年代は、先人たちの偉大な努力のおかげで、今、四国有数の経済都市に住むことができ、今は非常に恵まれていると思います。私たちも、「子供の世代に何を残してやるか。」ということをよく考えながら、まちづくりに取り組まなければいけないと思いますし、そのためには、我々もいろんな努力をしていくつもりです。
 「皆がやりたいようなこと、いろんなことができる可能性のあるまち」、「紙が好きで、紙の国に生まれた『紙国(しこく)人』として誇れるまち」、そして、「ここで育った子供たちに好きになってもらえるまち」、そういうまちを子供たちに残すのが我々の役目だと思って頑張っております。その土台作りのためにも、今こそ行政の枠を超えて早く一つになって、夢を大いに広げていただきたいと思います。
 以上で私の発表を終わらせていただきます。ありがとうございました。