阿蘇を描く画家、田崎広助先生の「自分の描きたい風景に出会ったら、あらゆる方向から見て、実際に歩き回り、山なら登ってみて描け。」という教えを読んだことがある。風景画にこめる自分の気持ちを大切にし、現場で体感したものを生き生きと表現したいと思っている。退職後、数名で小さな油絵のグループを作り、日曜日には道具をかついで出掛けている。自然の風景には、今描かなければ描けなくなる風景があることに気付いている、この頃である。