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わがふるさとと愛媛学   ~平成5年度 愛媛学セミナー集録~

2 素人の見方で、路上から『ふるさと再発見』

 平成2年には、「国民文化祭」の活動の一環として、内子町町民会館で、南予の写真などを中心に、展示をした。
 平成4年には、愛媛県が「ふるさと再発見創造フォーラム」を企画し、県民文化会館サブホールに、約1,000人を集めて、東京の路上観察学会から、藤森照信さんや南伸坊さん、杉浦日向子さんなども招いて、県下の町並みの写真を発表した。
 藤森さんも言っておられたが、本来は遊びの目的で、なんの役にも立たないことを一つのテーマとして始まった路上観察だった。しかし、実際にやっていくうちに行政からも関心を持たれ、「地域おこし」「ふるさと再発見」という形で、活動がふくらんでくるようになった。実際に、路上観察を始めた東京杉並区では、知る区ロードと称して、「ふるさと再発見」の中心的活動に取り入れている。
 また、我々の会を見ても、20歳から70歳の老若男女が会員となって楽しく活動しており、「長寿社会対応型」の「町並み再発見」と言っていいのではないかと思うようになった。我々の会もできることがあれば、それらのお手伝いをしていきたい。