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えひめ、女性の生活誌(平成20年度)

第1節 むらの女性たち

 本節では農村・漁村・山村に住み、農林水産業に従事した女性の仕事内容と労働の役割の変遷、生活の変化について探った。農村では西条市(さいじょうし)丹原町(たんばらちょう)、漁村では伊方町(いかたちょう)二見(ふたみ)、山村では久万高原町(くまこうげんちょう)柳谷(やなだに)地区に住む女性をそれぞれ取り上げた。
 総務省統計局「国勢調査」によると、平成17年の女子就業者は2,577万人で、そのうち4.8%が第1次産業従事者であるが、高度経済成長が始まる前、昭和25年の女子就業者は1,394万人で、そのうち約3分の2(61.4%)を第1次産業従事者が占めていた。当時、女性は農林水産業の重要な担い手であるとともに、農山漁村における地域社会を支えるうえでも重要な役割を果たした。