データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

えひめ、人とモノの流れ(平成19年度)

1 国鉄駅長から見た人とモノの流れ

 車社会になったとはいえ、鉄道は定時に大量に人やモノを運ぶうえで、現在も欠かせない輸送機関である。特に国鉄(JR)は秒刻みの定時運行、新幹線に代表される高速運行を全国にわたって長年維持し、その技術は世界に誇れるものである。巨大赤字のため日本国有鉄道(国鉄)は昭和62年(1987年)に全国JR7社に分割され、四国の国鉄は「JR四国(四国旅客鉄道株式会社)」として再発足した。「国鉄」から「JR四国」へと名称は変わっても、鉄道マンとしての責任と誇りは変わらない。運転手(機関手)が鉄道業務の花形に見えるが、日常の運行を支える「駅」、特に駅業務の全責任を負う「駅長」の使命は昔も今も重大である。ここでは国鉄からJRへの過渡期に駅長であったお二人の話をまとめた。