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えひめ、人とモノの流れ(平成19年度)

(2)峠、今昔②

 イ 法華津峠

 法華津峠は、標高436mで国道56号線の最大の難所として知られた。峠にはキリスト教徒として県下各地に伝道し、松山城南高校、松山東雲中・高等学校設立に貢献した西村清雄が、宇和島にたびたび伝道で訪れた際の感懐を記した賛美歌「やまじこえて」の碑がある(写真1-1-12参照)。写真1-1-13から離合もできかねる旧道の状況をうかがうことができる。昭和45年(1970年)に総延長2,453m、10本のトンネルからなる新道(写真1-1-14参照)が完成し、また宇和-大洲間の鳥坂峠の改修も同年に完成することで、宇和島-松山間のバス所要時間が、5時間から2時間半に短縮された(⑫⑬)。


写真1-1-12 法華津峠の『やまじこえて』の碑

写真1-1-12 法華津峠の『やまじこえて』の碑

宇和島市吉田町法華津。平成19年11月撮影

写真1-1-13 法華津峠の旧道

写真1-1-13 法華津峠の旧道

宇和島市吉田町法華津。平成19年11月撮影

写真1-1-14 現在の法華津のトンネル

写真1-1-14 現在の法華津のトンネル

宇和島市吉田町法華津。平成19年11月撮影