データベース『えひめの記憶』
えひめ、その食とくらし(平成15年度)
第1節 東予地域の食
本節では、東予地域(図表3-1-2参照)の山間部、平野部、海岸部におけるくらしの移り変わりや食生活の変化、郷土料理などについて明らかにしようと試みた。
「1 山間部の食生活」では、宇摩(うま)郡新宮(しんぐう)村のくらしや食の移り変わり、山菜料理や保存食の作り方を取り上げた。周桑(しゅうそう)郡丹原(たんばら)町では、鞍瀬(くらせ)地区の山村のくらしや簡素な料理、祭りのご馳走(ちそう)について、越智(おち)郡玉川(たまがわ)町では、農林業のくらしとイノシシの捕獲やしし鍋料理、町の特産物であるタケノコ・シイタケの栽培や料理について探った。
「2 平野部の食生活」では、宇摩郡土居(どい)町のくらしや「やまじ風」とその対策、サトイモの栽培といも料理について、西条(さいじょう)市では季節食材の利用や西条祭りの料理を取り上げた。今治(いまばり)市では町やその近郊のくらしと肉料理を追った。
「3 海岸部の食生活」では、新居浜(にいはま)市のくらしや野菜栽培、さまざまな郷土料理を、川之江(かわのえ)市では煮干し加工を取り上げた。越智郡大西(おおにし)町と波方(なみかた)町では海辺のくらしや海藻の採取、魚介類を使った郷土料理、祭りのご馳走について、越智郡宮窪(みやくぼ)町と岩城(いわぎ)村では、島しょ部のくらしと魚料理のほか、漁師や石工職人の生活を探った。