データベース『えひめの記憶』
えひめ、その食とくらし(平成15年度)
第3章 地域の食とくらし
本章では、おおむね昭和の初めから高度経済成長が始まるころまでの愛媛県内の食とくらしについて、東予(とうよ)、中予(ちゅうよ)、南予(なんよ)地域の順に、それぞれ山間部、平野部、海岸部に分けて、そこに生きてきた人たちから聞き取りながらたどった。できる限り当時の生活の再現に努めるとともに、季節ごとの食材の活用や郷土料理など、各地域の気候、風土、歴史の中で生まれ、長年受け継がれてきた食の文化と人々のくらしについて、それにまつわる生活の知恵や熱い思いを記録しようと試みた。
なお、本章での地域区分は、『愛媛県史(①)』の記述にならい、東予、中予、南予(図表3-1-1参照)の呼び方を用いることとした。