歴史上、遍路が主に利用した宿泊施設としては、善根宿としての民家、遍路屋、木賃宿(きちんやど)(後に遍路宿と呼ばれる。)、通夜堂、茶屋、宿坊などがあげられる。約1世紀ごとに時代を区分し、これらの宿がどのような消長を繰り返したか、また、その時代を旅した遍路たちが、どのように宿を利用したかを探った。