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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業15-四国中央市①-(平成30年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 四国中央(しこくちゅうおう)市は平成16年(2004年)、川之江(かわのえ)市、伊予三島(いよみしま)市と宇摩(うま)郡土居(どい)町、新宮(しんぐう)村が合併して誕生した。愛媛県の東端部に位置し、東は香川県、南東は徳島県、四国山地を介して南は高知県と接し、北は瀬戸内海に面しており、四国4県が接する立地が特徴である。産業としては、川之江、伊予三島の地域では紙製造、紙加工業が、土居、新宮の各地域では第一次産業がそれぞれの地域を特徴付けている。また、陸上交通では、四国縦貫自動車道と四国横断自動車道の結節点として2つのジャンクションと3つのインターチェンジを有するため、四国各県の県庁所在地までの所要時間が約1時間であること、海上交通では、四国最大規模の国際貿易港である三島川之江港を有していることなどから、四国地方の交通の要衝としての役割が期待されている。
 本章では、合併前の土居町と新宮村の中心商店街をそれぞれ取り上げ、昭和の町並みと人々のくらしについてまとめるとともに、町並み図を復元し、当時のくらしの一端を明らかにした。