データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業13-西予市①-(平成29年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 西予(せいよ)市は平成16年(2004年)、東宇和(ひがしうわ)郡明浜(あけはま)町、宇和町、野村(のむら)町、城川(しろかわ)町と西宇和郡三瓶(みかめ)町が合併して誕生した。南予地方(愛媛県南部)の中央に位置し、北は八幡浜(やわたはま)市、大洲(おおず)市、内子(うちこ)町、南は宇和島(うわじま)市、鬼北(きほく)町、東は久万高原(くまこうげん)町及び高知県境の山々と接し、西は宇和海に面している。市の総面積は約515km²と県内2番目の広さを有し、臨海部から内陸部の平野、山間部までの1,400mという標高差と変化に富んだ地形を有する。特産品は愛媛を代表するミカンのほか、魚介類、米、ブドウ、クリ、乳製品、牛肉、豚肉など多品目にわたっている。平成16年に四国横断自動車道・西予宇和インターチェンジが開通し、南予地方の拠点として人やモノの交流が一段と活発になってきており、近年は四国西予ジオパークの特性を活(い)かした魅力あるまちづくりにも取り組んでいる。
 本章では、合併前の旧宇和町の中心商店街と農村部、明浜町、三瓶町の中心地区であった高山(たかやま)地区、朝立(あさだつ)地区をそれぞれ取り上げ、それらの地区の昭和の町並みと人々のくらしについてまとめるとともに、町並み図を復元し、当時のくらしの一端を明らかにした。