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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業12-松前町ー(平成29年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第1章 昭和の町並みをたどる

 愛媛県の中央部に位置し、重信(しげのぶ)川をはさんで北は松山(まつやま)市、南から東にかけて伊予(いよ)市と砥部(とべ)町に接し、西は伊予灘に面する松前(まさき)町は、昭和30年(1955年)に旧松前町、岡田(おかだ)村、北伊予(きたいよ)村が合併して誕生した。町全域が起伏の小さい平野からなり、町内を郊外電車や国道56号が通じて交通の便も良く、松山市のベッドタウンともなっている。産業としては米麦中心の農業と近郊農業のほか、珍味加工業や化学繊維の東レ株式会社愛媛工場が知られている。
 本章では、松前町の中心商店街の一つであった浜(はま)地区の本村(ほんむら)と新立(しんだて)の戦前から昭和40年代ころの町並みについてまとめるとともに、町並み図を復元し、当時を生きてきた人々のくらしの一端を明らかにした。