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えひめ、昭和の記憶 ふるさとのくらしと産業10-西条市-(平成28年度「ふるさと愛媛学」普及推進事業)

第3章 臨海部と山間部のくらしと産業

 西条(さいじょう)市は愛媛県の東部に位置し、西条平野から周桑(しゅうそう)平野へと連なる道前平野は燧灘(ひうちなだ)に面し、その海岸部には臨海工業地帯が形成されている。一方、南部一帯及び西部は西日本最高峰の石鎚山をはじめとする石鎚連峰を背景に急峻(きゅうしゅん)な山岳地帯であり、藩政時代から林業が盛んに行われてきた。
 本章では、「工都」西条市の発展とともにあったクラレ西条工場と、肥沃な土壌に恵まれ、隆盛を極めてきた加茂(かも)川林業に携わった人々に焦点を当て、旧西条市域における仕事とともにあったくらしや思いの一端について明らかにした。