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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

(18)姫子﨩(ひめこじま)神社社叢(越智郡関前村岡村)

 関前村は今治市の北西海上20kmに位置し、岡村島・大下島・小大下島の3島からなる。姫子﨩神社は、岡村港の南端の海岸沿いにある。宝亀10年(779年)の創祀で三島大明神と称していたが、明治4年に岡村の古称である姫子﨩神社と改称した。
 境内には、ホルトノキ・オガタマノキ・クロマツ・イチョウ・サカキ・ムクノキ・クスノキ・ヒノキ・サンゴジュなどが見られるが、いずれも植栽されたものと考えられる。ホルトノキは社殿手前向かって左にあり胸高幹周295cmで、社殿の裏側にも大木がある。オガタマノキは社殿左にあり胸高幹周140cmで、地元ではオハグロノキともいう。境内左の斜面は、ホルトノキやクスノキなどの優占する照葉樹林となっている。
 この集落にある善照寺には、胸高幹周210cmのナギの大木がある。

写真2-1-19 姫子隖神社

写真2-1-19 姫子隖神社

平成3年12月撮影