データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

(17)宗方八幡(むなかたはちまん)神社社叢(越智郡大三島町宗方)

 「三島縁起」によると、宝亀10年(779年)に勅命によって三島神の摂社を7島に造営奉斎し、特に諸山祇神(もろやまずみのかみ)を伊豆国加茂郡に奉斎した。同年8月、三島の西南海上に3つの小島が出現したという。
 神社は山麓にあり、境内の裏はアカマツ林となっている。高木層は、幹周300cmを越すクスノキが優占し、アベマキ・クロガネモチ・ケヤキ・エノキ・ムクノキなどの大木も見られる。鳥居左のクスノキはとくに大きい。林内には、カクレミノ・タイミンタチバナ・モッコク・アラカシ・ヤブニッケイ・ヒメユズリハ・マサキ・ネズミモチ・イヌビワ・シュロ・ヤブツバキ・イヌマキ・トベラ・クスノキ・ヒサカキ・モチノキ・ビワ・ナンテン・ナワシログミ・ヤツデ・マンリョン・ヤブラン・ベニシダ・ビナンカズラなどが見られる。
 鳥居の前の広場はゲートボール場として利用され、鳥居の右には老人集会所、左には子供会センターがあり地区の人々の集いの場となっている。

写真2-1-18 宗方八幡神社

写真2-1-18 宗方八幡神社

平成3年3月撮影