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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

(5)大亀八幡大(おおきはちまんだい)神社社叢(越智郡吉海町八幡)

 社叢は国道の西側の山裾にある。石段を上り始めると、しばらくはウバメガシの萌芽林で、右手足元にはササ属が小面積で生育している。境内から南~東の斜面には、モッコク・アラカシ・ツブラジイ・ヤブツバキ・ナナミノキ・クロガネモチ・クスノキなどの常緑広葉樹の高木がうっそうと茂った林が認められる。これら常緑樹に混じって数本のアベマキの大木が見られる。林内部は暗く、イズセンリョウ・ネズミモチ・ヤブツバキ・ヒサカキ・シロダモ・モッコク・シュロ・ウバメガシ・マンリョウ・ヤツデ・ネズ・マサキ・ベニシダ・フユヅタ・テイカカズラ・ムペ・ヤブコウジ・ビナンカズラ・ヤブラン・イヌマキなどが生育している。この林にはモッコクが多い。これは島しょ部の社叢林に共通した傾向といえる。社殿の裏側にはモウソウチク林がある。

写真2-1-5 大亀八幡大神社

写真2-1-5 大亀八幡大神社

平成2年12月撮影