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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

第2章 島々の自然環境と変遷

 この章では、島の人々の生活文化の背景である自然環境に、焦点を当てる。
 一口に自然環境といっても、その対象は余りにも大きく、かつ、そのいずれもが、生活文化に少なからずかかわりのあるものばかりである。そこで、今回は思い切って、次の数点に絞った。
 まず、生活文化を規定する気候風土を直接反映しているものとして、この地域の原植生を探り、さらに、人の生活とのかかわりの中で、どのように変化してきたかを見てみることにした。今日の知見から原植生を探ることは、専門家の間でも慎重さが求められており、今回はその一端を、社叢林からかいま見ることにした。
 次に、生活と密接な関係がある、信仰の対象としての自然(名木、巨木)と、薬草について、島で見られる主なものを取り上げた。祭事については、とくに島に特徴的な正月の祭事の様子を取り上げた。
 また、島の生活を左右する最も厳しい自然環境として、水の問題に焦点を当て、その克服のための人々の工夫を、併せて取り上げた。