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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

(1)暮らし向き

 10年前には「苦しかった、やや苦しかった」と21.7%が感じているが、現在の生活が「苦しい、やや苦しい」と感じているのは15.3%に減少し、「楽、まあ楽」が26.0%、「普通」が58.1%と全体として暮らし向きの向上がうかがえる。反面、将来の暮らし向きについては31.6%が「苦しくなる、やや苦しくなる」と感じており、島の将来の生活に対して必ずしも楽観的とは言えないことがわかる(図4-2-10参照)。
 11町村それぞれの傾向には差があり、過去から現在、そして将来へと明るい兆しが見える吉海町のようなケ-スもあるが、以前に比べればよくなったものの将来に不安が残る町村、過去から現在、そして将来へと苦しさを増していく町村の方が一般的である。
 暮らし向きの結果を加重平均して「暮らし向き指数」を求め、「住みよさ指数」「魅力指数」と比較すると、これらの指数の間には正の相関関係がみられた(図4-2-11参照)。
 また、世代別にみると最も苦しく感じているのは35~49歳のいわゆる「子育て世代」である。以後高齢になるに従って楽に感じるようになる。20~34歳の若い世代は島に暮らす人々の平均的な値に近い(図4-2-12参照)。

図4-2-10 暮らし向きの変化

図4-2-10 暮らし向きの変化


図4-2-11 住みよさ、暮らし向き、地域の魅力各指数(町村別)

図4-2-11 住みよさ、暮らし向き、地域の魅力各指数(町村別)


図4-2-12 今の暮らし向き(年齢層別)

図4-2-12 今の暮らし向き(年齢層別)