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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

(1)地域のイメージと住みよさ・魅力

 ア 地域のイメージ

 地域のイメージを示す言葉について、それぞれの結果を加重平均し「イメージ指数」を求めた。その結果、島内版では①「美しい」64.6、②「穏やか」61.2、③「自然」54.0、④「明るい」35.2、島外版では①「自然」61.1、②「美しい」58.7、③「穏やか」35.7、④「明るい」17.4などのプラスのイメージが上位を占めた。その反面、島内版では①「不便」34.4、②「狭い」27.0、③「古い」23.2、島外版では①「不便」28.8、②「狭い」11.1、③「古い」4.5などのマイナスのイメージも見られ、「潤い、豊か、深い」などの言葉は総じて低かった。全体としては島内版、島外版両方で、同じような傾向が見られる(図4-2-1参照)。
 また、島外版の中で地域間に大きな差の見られたイメージとして、沖縄、北海道では「自然」が低く、「美しい」も北海道が極端に低い。瀬戸内の島々に比べて、これらの地域自体に相当の魅力があるからだと思われる。また、当然ながら山陽、四国が「近い」と感じているのに対して北海道でははるかに「遠い」印象が強い(図4-2-2参照)。
 地域のイメージを色に例えると、「緑色、青色、水色、だいだい色」の順である。島外版では4色の差はあまり大きくないが、島内版では緑が圧倒的に多く6割近い人が選んだ反面だいだい色は2割強で、島外版に比べ「ミカン」のイメージが薄いようである(図4-2-3参照)。

 イ 地域の住みよさ・魅力

 地域の住みよさ・魅力について、それぞれの結果の加重平均を算出して「住みよさ指数」「魅力指数」を求めた。過半数の人が、住みよい、魅力を感じると答えているが、その程度には差があり、「住みよさ指数」が32.7に対して、「魅力指数」は18.9と低くなっている。魅力を感じる理由としては、後述の満足度の結果とも一致するが、気候、人情、自然の風景や名所などがあげられているものの、生活の不便さを理由に魅力を感じない人も多く、毎日の生活は住みよいがやや魅力に乏しいという評価が読み取れる(図4-2-4参照)。
 また、世代別に意識の違いがあり、全体として年齢の高い層ほど住みよいと思っている(図4-2-5参照)。

図4-2-1 島のイメージ指数

図4-2-1 島のイメージ指数


図4-2-2 島外からみた地域の印象指数

図4-2-2 島外からみた地域の印象指数


図4-2-3 色に例えた島々の印象

図4-2-3 色に例えた島々の印象


図4-2-4 居住地の魅力(年齢層別)

図4-2-4 居住地の魅力(年齢層別)


図4-2-5 住みよさ(年齢層別)

図4-2-5 住みよさ(年齢層別)