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瀬戸内の島々の生活文化(平成3年度)

はじめに

 本書は、平成3年度の地域文化実態調査の結果をとりまとめたものである。
 テーマを「瀬戸内の島々の生活文化」とし、昭和を生き抜いてきた人々の生活文化に焦点を当て、聞き取り調査・現地調査を中心に、自然環境の変化や生活意識の変容とも関連づけて調査研究をした。
 今回の調査を通して改めて痛感したことは、瀬戸内の島々を愛し、瀬戸内の島々の生活を支え、地道に、ひたむきに、しかも自信をもって、激動する昭和を生き抜いてこられた方々の多いことである。
 ややもすると、内より外、近きものより遠きものに目を奪われがちであるが、私たちの郷土愛媛にも、このようなすばらしいお手本がたくさんある。このような方々に学ぼうというのが本書のねらいである。
 また、世は生涯学習時代である。本県も生活文化県政の重要施策の一つとして生涯学習の推進に努力しているところである。この生涯学習の主役は県民一人ひとりであり、このすばらしい郷土愛媛についての調査研究も、地域住民の方々が主役である。このような意味において本書も多くの方々に、積極的に協力いただいた。
 短い日数で、しかも幅広く取り扱ったため、内容の掘り下げが十分ではないが、昭和を生き抜いた人々の生活の重みの一端でも感じていただければ、また、今後、進んでふるさと愛媛の地域研究に取り組んでいただく一助となれば幸いである。
 終わりに、御協力いただいた多くの方々に改めて厚くお礼を申し上げる。

  平成4年3月

                      愛媛県生涯学習センター