学び舎えひめ<you遊コラム>

■ 庚申について その1

来年の事を言うと鬼が笑うと言われますが、今年も余す所2ヶ月となり、すでに来年の手帳も入手したし、来年の事を話題にしても、もはや鬼も笑うまいと考え、以下暦の事を中心に将来、過去に思いを馳せます。さて、来年は平成22年庚寅、西暦2020年です。ここに記した庚寅という暦年表記は60年周期で繰り返し、来年の30年前又は30年後が庚申の年に当たり、広辞苑によると、江戸時代にはこの庚申に当たる日には庚申待といって、夜 仏家では帝釈天及び猿青面金剛を、神道では猿田産を祭って、徹夜する習慣でした。その夜に眠ると、人身にいる三戸(さんし)が人の眠りに乗じてその罪を上帝に告げるとも、三戸が人の命を短くするとも言う
中国の道教の神 庚申に由来する禁忌で、平安時代に伝わり江戸時代に盛行。庚申会 庚申祭
さて、29年前の庚申の年は昭和55年で、愛媛県総合運動公園では全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が行われ、現在の天皇、皇后両陛下もご臨席になられました。後8年後の平成29年丁酉 西暦2017年には、同じこの競技場で国民体育大会が挙行される予定だそうです。それまで元気で長生きしていたいものです。
さて、さらに遡って来年の330年前の延宝8年庚申、西暦1680年頃に、松山藩と大洲藩とのお替え地として、当原町が松山藩から大洲藩になり、竹林で山賊が出没し、通行もままならなかったと言われる土地を大洲藩主がお触れを出し、開拓者に租税免除の許可を与えた所、数十家の商家が宿場町、当時の言葉で在町して栄え、それが原町の始まりだそうです。その120年後の寛政12年庚申西暦1800年に在町の商家と思われる油屋の寄進した庚申灯が現在の原町集会所の中に保存されています。先日写真を撮りましたので、庚申について その2として次のコラムに掲載します。
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