学び舎えひめ<you遊コラム>

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■ 第八十九章 トラバンコアリクガメ

宮島水族館が今年の11月に閉館することになり、リクガメ3種類がおさかな館にやってきました。リクガメは、すべてワシントン条約の附属書に記載されていて、国際的な商取引に厳しい制限がされています。
今回は、トラバンコアリクガメを紹介します。このカメは、インド南西部(トラバンコア地方)やインドネシア(セレベス島、ハルマヘラ島)に生息しています。かつてはセレベスリクガメと呼ばれていたインドネシアの個体群は、本種のシノニムです。
シノニムとは、命名規約で、ある生き物につけた複数の異なる学名のことです。種名だけではなく、属、科などあらゆる階級の学名で起こります。
常緑の山地に住み、キノコや果実などを食べます。甲羅の長さはオスが33cm、メスが28cm程度です。生息域が限定されているので、滅多に見ることができないカメで、おさかな館にも1個体しかいませんから、是非、実に来てくださいね。他のカメは、次の機会に紹介していきます。
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