生涯学習愛媛 bT9(平成16年12月発行)


愛媛人物博物館 平成16年度企画展  
愛媛の名付け親  
  なから     い      ご     あん
  〜地誌『愛媛面影』の世界〜


開催期間 平成16年11月13日(土)〜平成17年3月6日(日)
開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)
休館日 月曜日(祝日及び振替休日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
観覧料 無料
会場 愛媛県生涯学習センター内
愛媛人物博物館 企画展示室

   愛媛県は、明治6(1873)年2月20日に誕生しました。新県名に「愛媛」を採用した背景には、今治藩医・国学者のなからい半井梧庵(1813〜89年)が編纂した地誌『愛媛面影(えひめのおもかげ)』の存在があります。そもそも「えひめ」という名称は、『古事記』に「伊予国をえひめ愛比売と謂ふ」と記された女神の名前に由来します。「愛比売」に「愛媛」の文字を当てたのは『愛媛面影』が最初で、いわば梧庵は「愛媛の名付け親」です。このことは一般にあまり知られていません。
 本書は近世伊予国の代表的な地誌で、愛媛の地方史・地域史研究の源流として位置づけられます。梧庵は古代の「伊予国風土記」の散逸したのを嘆き、自らの地理認識及び歴史観のもとで、伊予国全域を対象とする私撰の一国地誌『愛媛面影』(5巻5冊)を明治2(1869)年に刊行させます。その作成にあたって梧庵は、多くの先行文献を調査し、自ら伊予国内の社寺・旧跡を訪ね、実地踏査にも力を注ぎました。本書の最大の特色は、近世後期に古き伊予国の面影を追究し、当時全国的に流行した名所図会のスタイルにならって文字と図版で記録化した点にあります。特に実物実景の写生をもとに分かりやすく描いた図版は、近世後期の伊予の姿を現代に生き生きと伝えています。
 本展は、愛媛の名付け親・半井梧庵の関係資料を特集し、伊予国地誌『愛媛面影』の世界を紹介します。また同時に、医師、国学者、歌人、蘭学者、神官として多方面で活躍した梧庵の業績や人物像をより深く探ろうとするものです。
 本展を通じて、昨今の平成大合併にともなう地名への興味・関心を深め、さらに、ふるさと愛媛を見つめ直すきっかけにしていただければ幸いです。
▲伊予国地誌『愛媛面影』
▲『愛媛面影』巻1 伊予高嶺(石鎚山)
▲同巻3 道後温泉
▲同巻5 雪輪の滝


 
半井梧庵の肖像写真 半井梧庵の肖像写真(神官姿)


関連行事のご案内(事前申し込みは不要です)
  @関連講座
  日 時:12月1日(水) 午後1時30分〜午後3時30分
講座名:「半井梧庵と伊予国地誌『愛媛面影』」
講 師:今村賢司(愛媛県生涯学習センター主任学芸員)
 
日 時:3月6日(日) 午後1時30分〜午後3時30分
講座名:「愛媛県の地誌編纂」
講 師:藤田正(愛媛県歴史文化博物館企画普及係長)
A学芸員による展示解説会
  日時:11月28日(日)、12月12日(日)、1月23日(日)、 2月20日(日)、3月5日(土)
    いずれも午後2時〜


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