生涯学習愛媛 bT6(平成15年11月発行)
私の思うこと【講師紹介】

奉仕活動を考える

    愛媛県生涯学習推進講師
岩倉 泰子(いわくら やすこ)
住   所●砥部町
現   職●体験活動・
       ボランティア活動支援コーディネーター




 完全学校週五日制は、家庭・学校・地域での学習活動や生活を通して、子どもたちに生きる力を養い健やかな成長 を促すという考えに立ってスタートしました。一年余り経過しましたが、十分な活動ができているでしょうか。休日 等を利用して自然体験や社会体験など、様々な体験をすることは大切なことだと思います。とりわけ、奉仕活動への 参加は、人々とのかかわりを育て、地域の人々との連帯感を養い、更に、地域づくりの一端を担うという視点から、 きわめて大切なことだと考えます。
 現在、学校教育においても奉仕活動が大きく取り上げられてきました。
 ご承知のように、開かれた学校を提唱し、「生きる力」の習得を掲げた平成十年の学習指導要領の改訂で総合的な 学習の時間が創設されました。その「生きる力」の柱の一つに「豊かな人間性や社会性を培うこと」があげられ、そ の実践として奉仕活動が提案されたのです。
 これを受けて、各学校ではボランティアの心を育てることは勿論のこと、外部との連絡調整のための窓口を設けた り、学校支援ボランティアを導入する等して、校内の推進体制を整えてきました。
 まだ手探り状態ですが、奉仕活動を積極的に計画的に取り入れる学校が多くなりました。特に中学校では、それぞ れ地域の二−ズに応えた特色のある活動が展開されております。
 一方、地域においては、教育委員会やボランティアグループ等の支援によって、休日の子どもたちのために奉仕活 動を計画した事例や学校と連携を図りながら計画した事例が報告されております。
 今後、地域においては、学校の教育活動と関連させながら、地域の事業や行事の中に子どもたちの奉仕活動をどう 位置づけるか、そして、日常的な活動としてどう発展させていくか、また、奉仕活動を希望する一人一人の子どもた ちに体験の「場」をどう提供するか等々、地域ぐるみでの工夫に期待が寄せられております。
 地域で育つ子どもたちにとって奉仕活動とは、社会の一員として住みよい地域づくりに主体的に参加することであ ると言えます。したがって、地域では、将来、地域づくりを担う子どもたちを自分たちの手で育てるのだという取り 組みが必要だと思います。
 教育委員会やPTA等を中心として、学校と地域を結ぶ取り組みが行われています。その一つに、平成十四年度から県 下十四の市町村に「体験活動・ボランティア活動支援センター」が設置され、コーディネーターが配置されました。 地域によって、その取り組みに多少の違いはありますが、地域の皆様方や学校関係者からのご相談に応じる・活動の 場や機会についての情報の提供をする・指導者や協力者の紹介をする・活動団体間の仲介をする等に取り組んでおり ます。それぞれの地域でご活用いただきたいと思います。また、県センターでは、市町村を越える広域的な活動への 対応や指導者やコーディネーターの研修等人材養成のための事業を行っております。
 今後、学校と地域を結ぶ活動を通して、奉仕活動・体験活動の機会を拡充し、青少年の奉仕活動への参加を促して いきたいと考えております。

 



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