愛媛の偉人・賢人の紹介
山中 時風 やまなか じふう (1738〜1796)

 俳人。庄屋。宇摩郡入野村(現四国中央市土居町)出身。本名は与一右衛門貞候。山中関卜・錦鳥の息子。11歳のとき松木淡々に入門。淡々は彼を「予州入野村之神童」と称し、拾壱斎時風の号を授ける。句は、『四国紀行』、『放言十百韻』、『五十韻』、『蟋蟀巻』などにあるほか、厳島詣の紀行文も残している。父関卜とともに土居入野を風雅の地として名所入野の顕彰に努め、多くの俳人を招き、土居の風流人として積極的に俳諧活動を続けた。

略歴
元文3(1738)年 宇摩郡入野村に生まれる。
寛延元(1748)年 松木淡々に入門。
寛延3(1750)年 風状編『よよし簾』刊行。時風の句が収められる。
宝暦3(1753)年頃 夕静編『四国紀行』刊行。時風の句が収められる。
宝暦11(1761)年6月 厳島を参詣し、紀行文を記す。
            11月2日 医王寺境内に淡々と芭蕉の句碑を建立。
宝暦12(1762)年11月 富天編『淡々一周忌追善句集』を筆写す。
寛政5(1793)年 八千坊駄岳編『蟋蟀巻』刊行。時風の句が収められる。
寛政7(1795)年 一茶、伊予来遊の折、時風を訪ねる。
寛政8(1796)年9月6日 59歳で永眠。

<関連図書>

  • 星加宗一『入野の俳人 関卜とその子時風』 1960年
  • 星加宗一『愛媛文化双書23 伊予の俳諧』 愛媛文化双書刊行会 1975年
  • 愛媛県史編さん委員会『愛媛県史 文学』 愛媛県 1984年

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